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村松恒平 秘伝 246号より
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とにかく面白くてためになります。小説というのを絵画と直して読むと同じことがいえますね。
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・・・略・・・
今の日本というのは、今、流行っている事象に全員が集中してしまう。
でも、経済がいま不況に向かってさまざまに動いているように人々の意識はつ
ねに動いているのです。
いまの流行の最先端に合わせて小説を書いたとしても、長編を書き上げるのに、
半年かかったらそれはもう半年遅れなのです。
誰かがライトノベルの作家を志して、3年後に実力をつけたとしても、その頃
にはライトノベルの潮流が変わっているかもしれないし、ライトノベル自体が
低調になって、新しい作家を受け入れる余地がずっと少なくなっているかもし
れない。
それは誰にもわからない。天才的な人物でもなければ読み切れるものではない
のです。
だから、僕は小説家を志す人には、自分の好きなものを書いてほしい。
時代がどうあろうと、自分の好きな本を読み、自分の鉱脈を掘り進めて自分の
書きたいことを書く。
そういう人にある日、光が当たって新しい時代を開くのです。
もちろん光なんか当たらないかもしれないけれども、それでも書かずにいられ
ない、という人だけが書けばいいのです。
作品を書いている時間より、小説家になったあとの安逸な生活を夢想している
時間のほうが長いような人は本当は書かなくていいのです。
実際は、みんな同じ本を読み、同じような内容の小説を書いてひしめきあって
いる。
ひしめきあっているわけですから、競争は激しく勝率は高くない。
だったら自分の好きなものを追求したほうが楽しかろうと思うわけです。
・・略・・
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