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老夫婦が去ったあと、欧米人と話を続けた。
別れ際に名前を聞かれた。
欧「あなたのお名前は?」
私「石川です」
欧「オー、石川さん。ありがとう」
私「あ、お名前は?」
欧「デビットです」
握手をして、橋の上で別れた。
私は満ち足りた気持ちでそのまま川を眺めていた。
しばらくしてから登山口に行くと、例の老夫婦が下山者にチョコレートをひとつずつ配っていた。
私の前に来ると、
「あなたはお声をかけてくれたから、2つね」
と私にだけ多く下さった。
旅の印象は、人との出会いの印象に多く左右される。
この老夫婦と言葉を交わせたおかげで、縄文杉登山は優しい印象が強く残った。
3日間、この屋久島の山や木に触れて何よりも感じたのは、
“木と石の共生”
ということだった。
屋久島というと縄文杉をはじめとする木のイメージが強かったが、
山の中には石、岩がかなり多かった。
石を跨ぐようにして生えている木。
木と一体化しているような岩。
私の中で繋がっていなかったイメージが、繋がった。
屋久島の木々を満喫した私は、今度は大好きな水(海)を楽しむことにした。
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